訪問診療
訪問診療とは
「訪問診療」とは、在宅医療のひとつです。在宅医療には、ほかに「往診」があります。「訪問診療」は、通院が困難で継続的な診療が必要な方に対し、計画的に訪問し、様々な医療サービスを提供するものです。基本的には月に2回、たとえば「毎月第2・4〇曜日の〇時から」というように訪問日時を決め、患者様のご自宅や施設に医師が訪問し、診療を行います。一方「往診」は、患者様の体調不良時、その都度、患者様やご家族の依頼に応じて医師が訪問するものです。
訪問診療の対象となる方は、原則的に「居宅(自宅や施設)で療養を行なっており、疾病・傷病のため通院による診療が困難な方」とされていますが、患者様ご本人やご家族のご希望、あるいは現在の主治医の先生の判断によって決定されます。主に以下のような方が訪問診療の対象となります。
- 入院せず、ご自宅や施設での療養を希望される方
- 病院を退院後、ご自宅や施設で療養される方
- 疾病・傷病のため通院による診療が困難な方
- 通院時に家族の付き添いが難しい方
- 通院や外来での待ち時間が身体的に厳しい方
- 寝たきり、あるいは寝たきりに準じる状態の方
- 末期がんなどにおける治療、緩和ケアをご自宅・施設で受けたい方
- ご自宅・施設で、人工呼吸器(在宅酸素)や胃ろう、カテーテル等の医療管理が必要な方
など
訪問エリア
訪問診療を行えるエリアは、基本的には医療機関の所在地から半径16km圏内と決められています。移動時間としては、車で約20分の範囲内が基準となります。当院であれば、桑名市・東員町を中心とした地域が対象となります。
当院での訪問診療を
ご検討いただく場合
まずはお電話にてお問い合わせください。担当のケアマネジャーがいらっしゃる場合は、当院での訪問診療を検討したい旨をケアマネジャーにお伝えください。当院のスタッフが患者様の状態などをヒヤリングさせていただきます。
必要に応じ、当院の医師が、患者様、ご家族様にご説明を致します。最終的に当院での訪問診療が決定した場合は、診療計画や訪問スケジュールを作成いたします。作成にあたっては、主治医の先生、ケアマネジャーの方々とも連携を取り、患者様のお身体の状態はじめ、ご家庭の様子、ご家族の負担、経済面などを考慮していきます。併せて患者様がどのように毎日を過ごされたいのか、ということなどもうかがっていきます。
その後は作成した診療計画やスケジュール、また費用等につきまして、ご了承いただけましたら契約となり、スケジュールに沿って訪問診療を開始させていただきます。