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糖尿病内科

糖尿病内科とは

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生活習慣病のひとつでもある糖尿病は、患者様によって症状も非常に多岐にわたり、糖尿病によって引き起こされる合併も様々です。さらに近年では、糖尿病治療に有効な薬が数多く開発されており、患者様によって、どのような薬をどう組み合わせていくかについては、専門的な知識と経験が重要になってきます。

当院の糖尿病内科は、日本糖尿病学会認定の糖尿病専門医である院長及び、糖尿病に対しての臨床経験も豊かな循環器専門医である副院長の両方が担当し、糖尿病を中心に診療する診療科となっています。患者様一人一人と向き合い、それぞれのお体の状態を丁寧に診察し、各々の症状に合わせた治療を行ってまいります。

糖尿病について

糖尿病とは、血糖値(血液中の糖分=ブドウ糖の濃度)が通常よりも慢性的に高くなる病気です。健康な人の血糖値は、空腹時に70~100mg/dlで、食事をすると血糖値は上がりますが、上限は140mg/dlくらいです。これよりも血糖値が高い状態を高血糖と言い、高血糖の状態が慢性的に続く場合、糖尿病が疑われます。

血糖値が高くなってしまう原因は、インスリンというホルモンが関係しています。食事によって摂取された栄養はブドウ糖などになって血管に流れ込みます。これを感知すると膵臓からインスリンが分泌されます。細胞の表面にはインスリン受容体があり、インスリンがこの受容体に結合することで、細胞は血液中のブドウ糖をとりこみ、エネルギー源として利用できるようになります。また余ったブドウ糖は蓄えられるよう、グリコーゲンや中性脂肪に合成されますが、その促進をする働きもインスリンにはあります。この時、インスリンの分泌量が少なかったり、働きが低下していたりすると血液中に糖があふれて高血糖となります。

糖尿病は、Ⅰ型糖尿病とⅡ型糖尿病に分けられます。Ⅰ型糖尿病は、遺伝的要因やウイルス感染などによる自己免疫疾患などが原因で、膵臓の細胞が破壊され、膵臓からインスリンがほとんど分泌しなくなることで発症するものです。

またⅡ型糖尿病は、遺伝的要因もありますが、主に運動不足や過食など食習慣の乱れ、ストレス、睡眠不足、喫煙などの生活習慣を原因として発症する糖尿病です。日本ではおよそ6人に1人がⅡ型糖尿病、あるいはその疑いがあると言われており、糖尿病全体の約9割がⅡ型糖尿病とみられています。

糖尿病の診断

ヘモグロビンA1c測定装置

糖尿病の診断をするには、血液検査を実施し、血糖値およびHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)の数値を調べます。

HbA1cは、赤血球中のたんぱく質であるヘモグロビン(Hb)にブドウ糖が結合したもので、過去1~2ヶ月の血糖の平均を反映するものです。そのためHbA1cの測定値は、検査当日の食事の量や時間に左右されず、過去1~2ヶ月の血糖のコントロール状態を知る重要な指標となります。

当院の検査では、HbA1cの結果を即日お伝えしています。

糖尿病の症状

糖尿病自体にはほとんど自覚症状がない場合も多く、気づかれていない方も数多くいます。症状が出るとしても、かなり血糖値が高くなってからです。その場合、「のどが渇く」「水をよく飲むようになる」「尿の回数が増える」「体重が減る」「疲れやすくなる」などの症状が高血糖によって引き起こされることがあります。さらに血糖値が高くなると、意識障害が現れる場合もあります。

糖尿病で注意しなければならないのは、高血糖が続くことで血管が傷つけられ、それによって引き起こされる合併症です。

合併症について

高血糖の状態が続くと、活性酸素の発生や、タンパク質の糖化によって血管の壁にダメージが与えられます。すると血管の内側に炎症が発生しやすくなり、そこにコレステロールなどが付着して、血管の内径が狭くなっていきます。糖尿病では炎症や傷が治りにくくなることもあり、悪循環に陥って、さらに血管のダメージが大きくなっていきます。

ダメージは全身の大小の血管に及ぶため、それによって様々な合併症が引き起こされます。動脈硬化促進の原因ともなり、大きな血管が障害されれば、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害、最悪の場合は足の壊疽などを起こして切断しなければならなくなる末梢動脈疾患などを発症させる危険性が高まります。

また細小血管に関わる障害の中で発症しやすい合併症は、とくに「糖尿病三大合併症」と呼ばれ、以下のようなものがあります。

糖尿病網膜症
網膜を走行する血管に障害が生じ、治療しないでいるとやがて出血が起きて視力の低下や失明を引き起こすことがあります。自覚症状が無いまま進行することも多いため、糖尿病と診断されたら、まず、眼底検査を受けることが重要です。また、糖尿病は白内障や緑内障を引き起こす原因にもなります。
糖尿病腎症
腎臓を構成する糸球体の毛細血管に障害が生じ、糸球体の数が減少してしまうことにより腎機能が低下してしまうもので、余分な水分や老廃物を体外に排出できなくなります。慢性腎不全による人工透析を行っている人の3分の1は、糖尿病腎症が原因とされています。
糖尿病神経障害
高血糖によって神経細胞が変化したり、動脈硬化によって神経細胞への血流が滞ったりすることで神経に障害が起こります。自律神経障害から始まることが多く、異常な発汗や、胃の不調、便秘、下痢、排尿障害、勃起不全(ED)、立ちくらみ(起立性低血圧)、足のつり(こむら返り)などがみられるようになります。悪化すると手足の末梢神経のダメージにより、手足の裏のしびれや、火傷やけがをしても痛みがなく気づかない、ということもあります。最悪の場合、下肢切断や全身性の感染症など命に関わる場合もあります。

糖尿病の予防・治療

予防に関しては、Ⅰ型糖尿病では現時点では予防が難しいとされています。一方、生活習慣病と言われるⅡ型糖尿病は、要因となる生活習慣を改善することで、発症や悪化、合併症の発症・進行などを、ある程度予防することが可能となっています。

生活習慣の改善ですが、食習慣においては、食べ過ぎ、飲み過ぎによる糖質の過剰摂取、間食、夜食などを極力控え、バランスの取れた食事を規則正しく摂っていくことが大切になります。乱れた食生活は肥満につながってしまい、とくに内臓脂肪型肥満となってしまうと、インスリンが働きにくくなる「インスリン抵抗性」が高まることがわかっています。それによりブドウ糖が細胞に取り込まれず、血液中にあふれて血糖値が上がりやすくなります。

また肥満とは逆に、筋肉体質では、インスリンの作用が高まる傾向にあることもわかっています。それにより血糖値は下がりやすくなります。ウォーキングや体操、筋肉トレーニングなどの運動を心がけ、インスリンの働きを高めていくことが大切です。

薬物治療に関しては、Ⅰ型糖尿病の場合、インスリン製剤の自己注射を行います。Ⅱ型糖尿病の場合は生活習慣の改善を行っていきます。なお動脈硬化の促進や細小血管の障害による合併症などが既にみられ、早急な治療が必要と判断した場合は、経口血糖降下薬などを使用していきます。それでもインスリンの分泌が少なかったり、働かなかったりして、血糖値が下がらない場合は、Ⅰ型糖尿病と同様にインスリン製剤の自己注射を行うことになります。

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院長 廣田久佳(ひろたひさよし)
副院長 廣田敦也(ひろたあつや)
非常勤医師 八木秀行(やぎひでゆき)
診療内容 内科、糖尿病内科、循環器内科、訪問診療
駐車場 30台
最寄駅 三岐鉄道北勢線「星川駅」より徒歩10分
電話での受付は8:45からでございます。
木曜日午後は八木秀行医師(痛風・リウマチ専門外来)が主に診療します。
休診日:土曜日午後、日曜日、祝日
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